刺し子好きな一人として。

2012年も残すところ、後一日。
あっという間の一年でした。
と同時に、沢山の出会いや、未来への一歩を感じる事ができた一年でした。

アメリカと日本の二重生活＆オランダでのワークショップと、
動いた割には時間を集中的に使えなかったという課題は残ってるし、
まだまだ会社としては課題だらけですが、それでも、未来への種まきは確実に行えている気がします。

んでもって3年前から蒔きだした種は、少しずつ芽をだしていて。


一番の活躍は、やっぱり弊社のスタッフ＆職人さん。
日々の刺し子作品の制作から、新作品の検討、お店での接客だったりウェブ販売の発送だったりっと、
俺が暴走的に作る仕事にしっかりと対応してくれるだけでなく、
それ以上に支えてくれました。本当に感謝。有り難い。来年もきっと頼りっぱなしです。

前半は大槌復興刺し子プロジェクトに2ヶ月お世話になりました。
実際に現地に入って、刺し子さんの笑顔と一緒に働けた事は今でも宝物だし、原動力です。
今後も継続して、大槌復興刺し子プロジェクトへの支援は行っていきます。
現地にもまた入ります。時間つくって。

その流れで、元世界銀行副総裁の西水美恵子さんよりご注文を頂いたコラボプロジェクト。
完成品の素晴らしいベッドカバーと共に大槌から三陸沿岸、そして気仙沼大島で過ごした日々は
刺し子という民芸の未来をみる上でも、とても有意義なものでした。

*コラボプロジェクト詳細
http://report.hidasashiko.com/Collab/N_Project.html

大槌復興刺し子プロジェクトを通して出会った、1sinというブランドとのお仕事も、
「刺し子」という手仕事を誇りに思う上で、素晴らしい形となりました。
もう、こればっかりは、職人さんの力です。これが僕たちがもっている仕事力です。

*1sinさんの活動、及び僕たちの仕事の紹介についてはこちらから。
http://camp-fire.jp/updates/view/2405


以前にも書いた様に、大槌復興刺し子プロジェクトを通して「刺し子」という手仕事の存在意義を確認でき、
そのまま、それが未来につながる活動として形にできている事が嬉しくてたまりません。
今後もできることをしっかりと継続して、何よりも継続が大事だと心にとどめて、
頑張って行けたらと思っています。


目標としていた海外展開においても、
ヒトツの零細企業（担当者一人w）という状況下では、結構頑張ったと褒めてあげてもいいかな…なんて思ってます（笑）
戦略は、簡単に一言だけ。
「現地に言って、話してくる。紹介してくる。」

予算もへったくれもなく、ただ、現地に乗り込んで、
商売人というよりは刺し子と僕を知ってもらって、
紹介を手伝って頂くという、超現場主義。

ホテルには一泊くらいしかしてません。これだけ海外出てるのに（笑）


景気が良いと言われる中東での反応を見るために、伺って紹介させて頂いたHibino Gallery.
もっともっと僕ができることはあるはずで、
しっかりとフォローアップをしていこうと思っています。
と同時に、一歩を助けてくださった担当者の方とオーナーに心より感謝。


オーストラリアでの総代理店をお願いしているインディゴニッチのお二人は、今年も高山まで来て下さり。
2013年はオーストラリアにも呼んで頂ける予定。
有り難い限りです。大好きな二人。もう、取引先というよりパートナーっぽくなっています。


ヨーロッパのきっかけとして僕をオランダまで導いて下さった Gallery Aitobo. オーナーの方には、家族みたいに接して頂き、オランダでの滞在の面倒を全て見てくれただけでなく、「もっと広げるためには私だけでは不十分」と、オランダ展開を紹介して下さり、しっかりと形にできそう。

海外での販売には、ビザとか関税の関係で、どうしても現地の取引先が必要なので、
その販売代理店を設立する事になったのです。ヨーロッパ全域をカバーできる会社を。
その名も Sashiko Europe !


まだまだウェブサイトも営業活動も一歩づつ確認して歩いていく段階ですが、
こうした機会を下さった刺し子を愛してくれるご夫婦に感謝です。

それ以外にも、Global展開として整備した Hida Sashiko Company
というグローバルサイトも、少しずつ見て頂ける様になり、
そのサイトを通しての海外への販売も、ほんの少しずつではありますが、作れる様になりました。

ゼロだったものが、プラスになる。
これが何よりもの一歩目だと思っています。


動いた一年でした。
2013年はこれだけ動くのかな…と思いつつ、と同時に、足下を固める時期である様な気もしています。
僕も三十路に乗りますし（笑）


このブログ、あまり更新できていませんでしたが、
こうして皆様に読んで頂き、応援頂き、2013年を迎える事ができます事、
心より感謝しております。ありがとうございます。

2013年も本舗飛騨さしこ、そして刺し子そのものを応援頂けます様、
心よりお願いを申し上げて、2012年の最後のブログにできたらと思っております。

良いお年をお迎え下さいませ！！